新車販売の営業。ノルマが厳しく休みも決して多くはない仕事。将来に精神的な不安を感じ退職した話。

新車販売の営業。ノルマが厳しく休みも決して多くはない仕事。将来に精神的な不安を感じ退職した話。

【性別】男性
【年齢】(仕事が大変だった当時)
22歳

【当時の職業】
新車販売の営業(ディーラー)

【当時の住まい】
実家のマンションで親と同居

【その仕事はまだ続けてる?もう辞めた?】
転職して、違う業種で働いている





【就職のきっかけと経緯】
就職世代的にいわゆる氷河期世代、ロストジェネレーション世代です。
当時のきつい仕事として特に保険、車、住宅の営業がきつい仕事と言われ、どうせやるならばまだ興味のある車の営業を選びました。

【環境と仕事内容】
仕事内容は新車販売と点検整備(車検や法定点検)受注です。
そのために毎日飛び込み営業していました。
担当のエリアを決められ、朝から晩まで歩いて1件1件飛び込み営業でした。
職員の人数は私の営業所は営業マンが10名いました。
休日は基本週1〜2日はもらえましたが、2年目以降はあまり営業成績が悪いと休日返上で仕事させられていました。
給与は基本給に新車販売や車検のような高額の点検整備の場合は歩合でプラスされました。

【大変だった時期】
就職した直後から。
わかってはいたがノルマが大変だった。




【大変だったこと】
@「ノルマがある」今でこそそんなにないかもしれませんが、やはり当時は体育会系のノリが強く残っている時代でもありましたので、ノルマが非常に厳しかったです。
ノルマを達成しないと翌月は肩身の狭い思いをしたり、また強制的に車を買わされて成績につけさせられた人もいました。
ただ営業所長やその営業所の雰囲気によってかなり違うようで、私の営業所は比較的マシだと思いました。
強制的に買わされたことはありませんでしたし、ノルマ未達でも必ず出勤しろと言われたことは一度もなかったです。
A「休みはどちらかと言えば少ない、周りと合わせづらい」大学卒業後に周りの休みと合わせようにも営業職なので基本平日休みの為友人と休みが合わなかったのは意外としんどかった覚えがあります。
とくに新卒時は心に余裕がなかったり、友人と職場の愚痴を肴に酒を呑みたいものですが、それが出来なかったのはつらかったです。
B「労働時間は長い」営業成績によると思いますが、売れていない人が早く帰るとみんなからあまり良い目では見られませんでした。
これも営業所の雰囲気によるかもしれませんが、同期のとある営業所では夜10時ごろまで帰れないことがしばしばあったそうです。

【大変だった期間】
就職時から退職時までの2年間




【当時の心境】
営業所の雰囲気が良く、先輩方も比較的話しやすい方が多かったせいもあり、同期と比べればおそらくまだ楽な営業所だったので、そこまで精神的に苦痛を感じたことはありませんでした。
が、他の営業所の話を聞いたり、所長と先輩方の厳しい話を聞いていると一生やっていく仕事ではないかなと早々に感じました。
今思えばその考え自体が甘かったと思いますが。

【職場が大変だった原因】
仕事内容なのでしょうがないと思います。
会社の体質というか営業なのでそれが当たり前かと当時は思っていました。
今の時代ではありえないと思いますが。




【仕事で良かったこと】
やはり営業なので販売できた時はとてもやりがいを感じましたし、お客様から感謝の言葉を頂いた時は非常にうれしかったのを覚えています。
また残念ながら退職してから新たに担当した営業マンから私のおかげで何人もの人が私が辞めたことを残念がっていると聞いた時はやはり心に来るものがありました。




【特にひどかった最悪の出来事】
新車販売の場合はお客様から注文を受け、その後本社へ連絡を入れて新車販売の手配をしていきます。
車の営業マンとしては最悪ともいえる受注キャンセル(新車販売の注文を受けたにもかかわらず、その後キャンセルされてしまった)を私は一度だけしたことがあります。
当時新車の販売には場合によっていくつもの証明書が必要であったり書類が必要でした。
私の営業所のある県で販売する場合はあまり問題にはなりませんが、その最悪の時は友人の紹介で2つほど県をまたいだ遠方の方に購入して頂いた時でした。
県が違うともし証明書一つ間違っている場合わざわざお客様に書き直しして頂いたり、新たに証明書を必要としたりしてしまうので、今のようにすぐにLINEでとはいかず電話で連絡してお客様が動いて、もしくは私が行って…と大変時間と手間がかかってしまいます。
その時はお客様が面倒に思われたのでしょう、キャンセルされてしまいました。
営業所長が本社に行き頭を下げなければならず、本当に申し訳ない気持ちで肩身の狭い思いをしました。




【相談した人・助けてくれた人】
営業所の先輩方が比較的話しやすい方々だったことは非常にありがたく救われました。
大学時代の友人とは休みが合いませんでしたが、逆に営業所の先輩方とは休みが合い、また趣味が比較的合う方が多くよく遊んだのを今でも覚えています。
新卒にはとてもありがたかったです。

【改善のための行動】
営業職ということもあり話すことは好きだったので何かあれば先輩方に相談しクリアにしていきました。
この点は非常にうまくいったと思います。
また営業の先輩だけでなくメカニックの先輩方も気さくな方が多く、メカニック関係が苦手な私は色々メカの知識を教えて頂きました。




【現在の状況と心境の変化】
2年間営業職として働いたのちに転職しました。
学生時代からバイトでやっていたインストラクターの道に進みました。
結論から言うとその後20年近くが経ちましたが、正直心は満足していますが、給与の面では非常に大変というか厳しいものがあります。
転職しなかった方が良かったと後悔したこともありますが、しかし心というかノルマの厳しさや休みが合わないことによる精神的負担からは解放されたのでよしとしております。

【学んだこと】
就職氷河期ということもあり厳しい社会状況ではありましたが、やはりどんな仕事でも一日一日の積み重ねと誠実さが求められることを学びました。
結局毎日をしっかりと働き(字のごとく人が動かなければいけない)、どんなことでも誠実に対応することが仕事には必要だと思います。



【当時の自分へのアドバイス】
できることなら苦しい時でも逃げずにやり切るべきだったのではないか?ということです。
結局のところノルマがきついとか休みが少ないとか、労働時間が長いとかいろいろ理由をつけているが、つまりは逃げていたのではないかと思います。
逃げずに足をつけて毎日を苦しくてもやり切ればおそらく今でも営業を続けられていると思います。
もちろん続けていればノルマはさらに厳しいものが課せられると思いますが、自身の営業スキルは毎日1件1件訪問営業をすることでしっかりと身についていくものであると思います。